捕えられた瞳は逃げ場を失い、ただ一点を見つめるのみ。

「スザク……」

耳元に唇が付くぐらいの近さで囁くとスザクの肩が震えた。

それは恐怖?

本能から来る警告?スザクの制服の釦を片手で外し、半裸にしていく。

震えはどちらとも捉えられ、逃げようとしてもスザクは動けないでいる。

「な、なんで…」

起きた事に付いていけていない、動揺を含んだ声。

「気付かないスザクが悪いんだ…」

スザクの顔を見ずに強く項に口を付ける。

「いたっ…」

痛みを訴えるスザク。

それでも止めずに更に強く吸い付く。

「やめて、ルル…シュ…」

吸血鬼が血を貪る様に、何度も何度も角度を変え、強さを変え、スザクに口付ける。

「やっ…」

見る見る内にスザクの首から肩にかけて桜が散る。

もう誰にも渡さない。

オレのスザク…

オレだけの、スザク……

=END=



**あとがき**
スザルルだと言い張ってみ……れません(-.-;)
前に書いたものの続きです。